佐藤 好幸
  桑名市では 毎年市民文化祭が開催されています。今年も10月20日の桑名愛石会の
展示会を皮切りに3月16日の劇団すがお講演の「戊辰戦争150年記念桑名開城、
交戦派のたたかい」までいろいろな発表会が行われます。
わたしの所属する関心流日本興道吟詩会桑名支部の11月4日NTNシティホールでの
桑名市吟剣詩舞道大会に参加しました。参加は総勢130名程でした。わたしも例年は、
プログラムに従って舞台に上り、吟詠をするだけです。
ところがことしは、NHKの大河ドラマの「西郷どん(せごどん)」にちなんだ、
30分ほどの「西郷隆盛を詠ず」の構成吟に参加しました。これは、
この大会のメインイベントでスクリーンに映像を映しながら
西郷の一生をナレーションにしたがって漢詩と短歌を剣舞や扇舞で演ずる一大絵巻物です。
わたしは黒と銀色の縦縞の袴をはき、偶成という題の西郷の「児孫のために美田を
買わず」という有名な漢詩をぎんじました。
詩吟を始めて20年ほどになります。
当初は弱視で詩吟の教範もそれなりに見えていました。
ところが10年ほど前から全盲になり練習日の前には妻に課題吟を読み上げてもらい
音声パソコンに入れて何度も繰り返して暗記します。
当日は課題吟を先生や先輩の吟詠を聞きながら節を憶え、
何とか見える人たちと同じように練習を終えています。
いろいろな大会にも参加していますが、参加できるのも誘導など仲間の協力のおかげだと
感謝しています。 最近は漢詩を見ながらの吟詠も許されることが多くなりましたが、
暗記の私は突然絶句してしまわないかといつもドキドキです。吟詠もカラオケと同じように
歌った後は気持ちよく、またそれなりの達成感も得ることができます。
今のわたしにとっては一つの生きがいです。
いろいろと不自由や苦労もありますが、まわりのみなさまの協力も得ながら、
出来る限り長く続けたいものだと思っています。